平成19年11月11日 京都市内巡察


  平成19年11月11日、秋の小企画として、京都守護職はじめ京都市内の新選組ゆかりの地を巡察した。
 当日は、雨のち晴れ。15名の参加で、まずは壬生寺へ。  あけぼの亭事件で双方切腹して果てた、土佐藩士・麻田時太郎(常楽寺)、会津藩士・柴司(黒谷会津藩墓地)の墓参。バス車中より池田屋跡を望みながら、現在、武徳殿の南門として移設されている京都守護職屋敷門を見学。京都守護職、会津藩本陣のあった黒谷では、大坂・ぜんざい屋事件のきっかけとなる通報を行った谷川達吉の墓参、それから会津墓地へ、と一年分のお墓参りをした気分になった。「先祖の墓参りもしばらくしていないのに、、」という隊士も。黒谷の坂を下る頃には、気持ちよい秋の夕暮れを見ることが出来た。  
 毎年、会津の高校で、修学旅行で京都を訪れた時に必ず会津墓地に立ち寄ってお参りをする学校があると聞いた。さすが会津、その心意気や良し。皆感心してその時の様子を思い浮かべていた。  
 秋の日はつるべ落とし。京都守護職は、現京都府庁にあったのだが、そのころから急に肌寒くなってきた。池田屋の主人・池田屋惣兵衛のお墓参りに浄圓寺についた頃には薄暮にかかっており、探せど探せどお墓が見つからない。新選組とは相性が悪いのかと思われ、本陣に引き上げることとなった。
 本陣へ帰陣してから「誠の湯」につかってしばしのんびりした後宴会。なんと本日は井上源三郎先生の誕生日で同好会から祝福の花束を贈った。  
 次回は1月5日に新年会が行われる。  
 (文と写真:尾形俊太郎先生)


壬生寺

島田魁 壬生寺

芹沢鴨と井上源三郎


常楽寺

土佐藩士・麻田時太郎の墓 (常楽寺)



京都守護職屋敷門(武徳殿南門)


京都守護職屋敷門

松原忠司、横田局長


黒 谷

黒谷金戒光明寺

黒谷金戒光明寺


谷川達吉の墓


黒谷會津墓地







柴司の墓


京都府庁、守護職跡



市中巡察の図、浄圓寺





「75歳までは頑張りたい」と井上源さん。なんのなんの100歳まで頑張れ。